先日の紡ぎ塾2017.3.14はベニバナ(山形産)染めでした
ベニバナの赤い色素を出すには簡単ではありません
まず花びらに含まれる黄色素(サフロールーイエロー)を全部取り出さねばなりません

この黄色素は水溶性ですので
水を張った中で揉んで、揉んでは黄水を別の容器に溜めていきます・・・これを繰り返して
この黄水は捨ててもいいのですが黄色染めができますので
一日めはこの液を熱煎してシルクを染めました
絞られた花びらで紅色素(カルタミン)を抽出するにはアルカリ抽出しなければなりません
ので水に張った中に炭酸カリウムを容量入れたら一日放置
さて二日目はいよいよ紅に染めます
参考に小峰さんが以前染めた黄色染めの真綿とピンクの綿糸と晒
染める時はアルカリに偏った抽出液を中和するため酸を加えます
今回はアルカリは炭酸カリウム 酸は酢酸、米酢を使いますが
他に灰汁 クエン酸、梅酢など色々ありますので色々試すと面白いかもしれません
※染めたものはまた報告します
更に濃く染めるには工程を繰り返し染めていきます
本来、寒染めといってもう少し早い時期にしたかったのですが
この日は案外寒く水も冷たかったので好しとしましょう
口紅や薬効効果もある紅は古代エジプトのミイラや藤の木古墳の被葬者が覆っていた
布にも染められていたようです
当時この染め方によく行きついたかと不思議です
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